●“MLER-3”への進化
“MLER-3”は、これまでの多層固定電極よりさらに音の透過特性をスムーズに進化させながら、共振に強いリジッドな特性を両立させています。
●金属メッシュへの想い
かつてSR-Xに搭載された円型の金属メッシュは空気の抵抗や反射の影響を低減し、音の透過性を高める電極として理想的な設計の一つでした。しかし、金属メッシュ電極は音質のために大きさと薄さを追求すると、強度が不足し共振により再生音を濁らせる原因となるため、製品への搭載には大きなハードルがありました。
●前フラグシップから20%の大型化を果たしたダイヤフラム
極薄のスーパーエンプラフィルムによるダイヤフラムを採用。限りなくゼロに近い軽質量化により、優れた過渡特性を実現したほか、低域から高域に渡って音の追従性を向上。ダイヤフラム面積はSR-009Sに比して20%の大口径化に成功し、ヘッドフォンリスニングの限界を打ち破る広大な音場を獲得しています。
●不要な共振を排除するアルミ削り出し筐体
発音ユニットを収める本体部は強靭なアルミ削り出し筐体を採用。発音ユニットの強固な固定と筐体自身の不要な共振を徹底的に排除する新設計を採用。発音ユニットからの音波の流れをよりスムーズにし、筐体内の音響特性の向上を図りました。
●チルト・ガードメッシュ構造
発音体に対して平行に設えたガードメッシュは音の聞こえに影響を及ぼすダイレクトな反射を多く発生させます。SR-X9000ではこの問題を解消するために、発音体とガードメッシュとの隙間の高さを変えるため前後で高さの違う支柱構造を採用。これによりガードメッシュは発音体に対して平行になることはなく、音の反射角をコントロール。不要な反射音の影響を受けないさらなるクリアな音質を獲得しています。
●アジャストクリック付き・ステンレス製アークASSY
アークASSYにはステンレスを採用。ひねりやねじりへの耐性を上げ、より安定感のあるリスニング・フィットを目指しました。また、アーク頭頂部分に設えた「I」型アルミスタビライザーは、アーク自体の共振を抑え発音ユニットへの不要振動の戻りを低減。直に頭部に触れるヘッドパッド部分には本革を使用。位置は9段階のクリック機構を持つアジャスターにて調整が可能。
●通気性と装着感に優れた本革製イヤーパッド
通気性と柔軟性に優れた本革(羊皮)をイヤーパッドに採用。イヤースピーカーと頭部の適切な密着感を長時間キープすることができ、質の高い低域表現や鮮度感の高い音質を余すことなく実感できます。疲労感の軽減や長時間の快適なリスニングにも貢献しています。
●高純度6N-OFC +銀メッキ軟銅線のハイブリッド構造によるオリジナル幅広低容量ケーブル
中心線には低域再生に優れた6N OFC高純度軟銅線(φ0.14×3)を使用、その外周に高域特性の高い銀メッキ軟銅線(φ0.08×9)を配置。線間容量を低減するスタックスオリジナルの幅広6芯平行ケーブル構造を採用。
●リケーブル対応
交換可能なケーブル機構を採用。高品位ケーブルへの将来的な対応や、不意の断線に対する容易なメンテナンスを可能としています。リスニングスタイルに合わせて交換可能な2.5mと1.5m仕様の2本のケーブルを附属。また、ケーブルの装着部は人間工学に基づき垂直に真下に向けず、前方に角度を設けることでケーブル自体の重みによるリスニング時の装着負担を軽減する効果があります。
●桐製の収納ケース
収納ケースには「桐材」を採用。熱伝導が低く優れた調湿効果があり、イヤースピーカーにとって最適な保管コンディションを提供します。
形式:プッシュプル・エレクトロスタティック(静電型)、後方解放型エンクロージャー
ユニット形状:大型円形
固定電極:MLER-3
再生周波数帯域:5-42,000Hz
静電容量:110pF (附属ケーブルを含む)
インピーダンス:145kΩ (10kHzにて/2.5m附属ケーブルを含む)
音圧感度:100dB/100Vr.m.s.入力/1kHz
バイアス電圧:DC580V
ケーブル導体:6N(99.9999%)OFC +銀メッキ軟銅線
ケーブル形状:平行6芯、幅広低容量ケーブル、2.5m、1.5m
ケーブル左右表示:金色の実線(左)、金色の点線(右)
イヤーパッド :本革羊皮(肌に触れる部分)、人工皮革(取付部)
重量:432g(本体のみ)